よく使われるショップアイテムの印刷料金　チラシ編

2016年11月7日

ショップと一言で言ってもいろいろあります。
衣料品、食料品、携帯電話販売、釣り具店など業種だけでも数えきれないほどのお店があります。

そんなたくさんあるお店で、集客や販売促進としてどのような印刷物が使用されているのか、またその印刷物作成にはどれくらいの費用が必要なのかを紹介していきます。

※作成費用は参考価格です、お願いする会社様によっては大きく価格が異なる場合がありますのでご了承ください。

今回はチラシについてご紹介していきます。

●チラシ

お店や商品を宣伝するための印刷物です。
「新商品のアピール」や「イベントや特売商品での集客」を目的としたものが多いです。
サイズは「Ａ４」「Ｂ４」のものが一般的に多く「Ａ３」「Ｂ３」もたまにみられます。
特例として年末年始には「Ｂ２」サイズ以上の大きいチラシが多くなります。

●チラシのデザイン制作費用
デザイン料金については制作会社により大きく異なります。
またデザイン料金には商品撮影の有り無し、店舗ロゴやキャッチコピーの作成の有無など内容により料金が事なります。なるべく費用を抑えたい場合は商品画像、キャッチコピーやチラシのラフ案等を事前に準備することで費用を抑えることが出来ます。

デザイン制作参考料金
掲載画像・キャッチコピー等のデータ準備有りの場合：Ａ４片面デザイン料金　２万円〜

チラシ作成に必要なデータや情報を準備した場合でもデザイン料金にＡ４片面サイズで最低２万円はかかると見たほうがよいでしょう。両面なら２万円×２の４万円〜となります。
（※安いところで片面２万円で請け負って頂けるところもありますが、一般的には３万円〜といった会社様が多いです。）
サイズや掲載する情報量によっても料金が変動します。
デザイン料金については事前のお見積りが難しい面があります、予算とデザイン内容を伝えて予算内で出来るかの相談をする事をお薦めします。

・その他デザイン制作に関する費用
プリント写真をチラシに掲載する場合はデザイン料金とは別途にプリント写真をデータ化する料金が発生します。
イラストを新規で描き起こす場合１点数万円になる可能性があります、事前打ち合わせや料金の確認が必須です。
修正回数や修正内容により追加料金が発生する場合があります。

●チラシの印刷費用

サイズや部数・色数により適した印刷機が異なります。
少部数（Ａ４サイズ５００部以下程度）の場合ならオンデマンド印刷機、部数が多い場合はオフセット印刷機が適しています。
オフセット印刷機にもＡ判（Ａ４やＡ３サイズ等）が得意な機械、Ｂ判（Ｂ４やＢ３サイズ等）が得意な機械、さらにカラー刷りが得意な機種や単色・特色刷りに適している機械等様々な機種があります。
全ての印刷機をとりそろえている印刷会社はほとんどありません。
印刷会社により得意な分野が異なり、得意分野であれば安く見積りが提出できますが、そうでない場合は見積り金額が高くなります。そのような事をふまえると２〜３社から見積りをとるのが無難といえます。
一度に印刷する部数が多い程１枚あたりの単価が安くなります。
サイズ、色数、用紙の種類、用紙の厚さ、加工の有無により料金が変動します。

ここで一例として印刷料金を見てみたいと思います。

印刷参考価格（ネット通販料金）
Ａ４サイズ　カラー両面　コート７３k 仕上げ断裁
　５,０００部：２８,７００円
１０,０００部：３５,４００円
２０,０００部：５２,１００円
（※印刷おまかせ.comよりチラシ印刷５営業日の料金抜粋）

印刷参考価格（通常印刷料金）
Ａ４サイズ　カラー両面　コート７３k 仕上げ断裁
　５,０００部：　５６,１６０円
１０,０００部：　７３,４４０円
２０,０００部：１０５,８４０円
（※宮城県内印刷会社の通常見積り例）

ここで注目すべきは「ネット通販印刷料金」と「通常印刷料金」に２倍の価格差があるのがわかります。
ネット通販での印刷価格を参考にしていて、地元の印刷会社に普通に見積りをとった金額を見て驚かれた方もいるかもしれません。
これは通常印刷料金が「高い」というわけではなく、ネット通販での印刷価格が「安い」のです。
ネット通販の印刷料金を見ると単体の仕事では「利益が出ない価格」となっています。
大量生産をすることで単価を下げる事はできますが、印刷物はデザイン・大きさ・用紙・色数等一つ一つ仕様が違うためなかなか大量生産が難しい面があります。
ネット通販をしている印刷会社はそれぞれの企業努力で安価な価格設定をしていると思われます。

印刷物の発注に慣れている方で、データを渡して印刷するだけという場合はネット発注がお得です。
印刷に詳しくない方や、こだわりを持って印刷物を作成したいという方は地元の印刷会社に相談することでいろいろなサポートを受けられる場合が多いです。

●新聞折込み、ポスティング

チラシを配布する手段として新聞折込、ポスティングが最も活用される手段です。
新聞折込は数万部の単位でも一日で配布でき、短期間のキャンペーンの告知には最適です。
ポスティングに関しては一日に配布できる量が限られているため、配布部数が多い場合などは全て配布するまでに一週間以上かかる場合もあります。
また、ターゲットや地域によって新聞折込とポスティングの効果が違って来ます。
若者の新聞離れがよく報じられていますので、一人暮らしの若者が多い地域ですとポスティングの方が効果に期待でき、一戸建ての家族住まいが多い地域であれば新聞折込の方が効果が期待できるといえます。
　
新聞折込料金　　：１部／３〜１０円（新聞社、地域、サイズにより異なります。）
ポスティング料金：１部／３〜９円（地域、配布数、サイズにより異なります。）

地域にもよりますが価格的には新聞折込、ポスティング共にあまり変わらないようです。

チラシ等の広告の場合、手渡しでの配布が一番効果的だという調査があります。
お店の前などで店舗スタッフが直接手渡しすることで、信用性や好感度がアップするようです。
しかし、大部数を全て手渡しするのはとても大変なので、新聞折込やポスティングと併用することで効果アップが狙えるかもしれません。

●最後に

上記をふまえ、仮にＡ４サイズのチラシ１０,０００部を新聞折込すると

デザイン制作５０,０００円＋印刷料金（ネット通販）３６,０００円＋新聞折込３７,０００円

合計：１２３,０００円となります。

上記料金はあくまで参考価格となり、安価での計算をしているので実際にはもっと費用がかかる場合が多いかと思います。（もちろん上記より安く仕上げることも可能です。）
Ａ４サイズのカラー両面チラシ１万部を新聞折込する場合の最低価格と考えて頂ければと思います。