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色校正のあれこれ

●以前の色校正
パソコンが普及する以前、
今から20年程前までは印刷をするには
フィルムを作成する必要がありました。

現在はイラストレータやオフィスデータ等で
データ作成されたものが多いですが、
フィルムはそのデータと同等のものとなります。

現在はデザイナーがそのままデータを
作成することがほとんどですが、
以前は印刷するまでにはたくさんの工程が必要でした。

デザイン・版下作成(写真植字・作図)
・スキャナ・レタッチ作業・色校正

簡単に説明すると、
写真のネガを組み合わせて作るようなイメージとなります。

デザインを元に「文字」のネガ原稿、「図形」のネガ原稿、
「画像」のネガ原稿を作成し、それを元に手作業で組み合わせていきます。

内容の濃いカラーチラシ等はフィルムを
作成するために数十枚もの部品を作成し、
それを1枚のフィルムに焼き込んでいくという
作業になりますので熟練の人が作業しても数日かかってしまいます。

そういった作業内容ですので、文字1行・1文字修正するのにも
数時間を要するなんていうこともよくありました。

そうしてやっと出来上がったフィルムですが、
フィルムだけを見ても印刷の仕上りが
どのようになるのかは全く分りません。

現在はデータを作成しながら画面上で確認できますし、
カンプ出力やPDF等で先方に確認をとることもできます。
ですが以前はフィルムを作成をしている時点では
色や仕上りは確認できません、
部分で別個に作業していくためそれぞれの部品を
組み合わせた仕上りはフィルムを作成し
色校正をとってやっと確認できるという状況でした。

ということで以前は色校正は日常的にとても重宝されていました。
また、フィルム時代の色校正というのは「色校正機」という
専用の機械があり、実際の印刷用紙に印刷と同じインキで
校正を出すのでカンプと比べると大分豪華な校正となります。

現在はパソコンの普及により当時の「色校正機」を
持っているところは全国でもほとんど無くなり、
私の住んでいる宮城県仙台市でも
1社だけとなってしまいました。(当社ではありません。)
仕事の依頼としては少なくなりましたが、
現在でも「色校正機」を使用しての校正依頼があります。

●現在の色校正
現在当社での色校正対応として、
インクジェット校正・オンデマンド校正
・本機校正という3種類で対応しています。

・インクジェット校正
インクジェット専用紙での校正となります。
印刷機とのカラーマッチングをしていますが、
用紙の種類により色の発色が異なります。
コート紙系の用紙であれば近い色調での確認が出来ます。

・オンデマンド校正
実際の印刷用紙での校正が出来ます。(※一部用紙除く)
印刷機とのカラーマッチングをしていますが、
若干の色調の違いがあります。

・本機校正
実際の印刷機で印刷しますので、
信頼性としては一番です。
コストはかかりますが、
色を吟味される場合にはお勧めします。
(最近ではタレントを起用した広告・販促物での依頼が多いです。)

色校正としては本機校正がダントツに
信頼度が高いですが、コストがかかります。

インクジェット・オンデマンド校正は
安価での対応が可能ですが、色調の確認としては
信頼度は落ちます。

印刷の仕上りが大体で確認できればよいという場合には
インクジェット・オンデマンド校正で十分です。

コート紙・マットコート紙に関しては色調の差は
それほど出ませんが、
上質紙の場合のみ色調が大きく変わる可能性があります。
色調や仕上りを吟味したいという場合には本機校正をお薦めします。

●印刷の色調について
印刷現場では色調を合わせるのに苦労することが多々あります。

・カンプの色調見本
デザイナーが出力されたカンプ等の校正紙に
色調を近づけてほしいという依頼がたまにありますが、
色調が全く合わない場合があります。

これは印刷機はCMYKで色調を再現しているのに対し、
カンプはRGB色が再現されやすいことがあげられます。

特に鮮やかな青や緑はカンプ上は綺麗に出ても
実際の印刷機では再現できない色調の場合があります。

もう一つは紙の特性によります。
特に上質系の用紙の場合は色調が暗くなったり、
薄くなったりしますので、
カンプの色調と大きく異なる場合があります。

・他社様印刷の前回見本
他社様で実際に印刷した見本を
支給の場合も色調が合わない可能性があります。

それぞれの会社様の色調設定、印刷機の特性などにより
同じデータでも色の出方はそれぞれ違います。

また、印刷の際に刷版という印刷の絵柄を焼きこんだ板を
印刷機に巻きつけて印刷するのですが、
その刷版を出力する設定も会社ごとに違いますので
同じ印刷機を使用していても色調が合わない場合があります。

印刷の色は変動しやすく、温度や湿度の変化で
すぐに変わってしまいます。
印刷の現場は湿度や温度が一定になるような設備をし、
外の空気が入り込まないよう2重のドアになっています。
ですが、細心の注意をしていても季節や天候により
ある程度の影響を受けてしまうというのが現実です。

●最後に
印刷での色の合わせ方というのは、
意外と難しいというのがご理解頂けたかと思います。

しかし当社の印刷オペレーターは10年以上のベテランばかりで
印刷の知識・経験は豊富です。

また印刷の前工程の部分でも色調補正の専門部署があり、
数々の色調吟味の物件を扱ってきた実績があります。
印刷の色調、品質でお困りの際は是非一度ご相談ください。


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