よく聞くコート紙についての質問
2016年7月4日
よく印刷を依頼される際に「つるつるした感じの用紙で」など
問い合わせをいただきますが、
こちらの場合、大半はグロスコート紙が該当します。
こちらはグロスを省略して、コート紙と言われています。
こちらの種類としては薄いものから厚いものまで様々な種類があります。
商用印刷ではコート紙が再現性に優れているため、
使用される用紙では一番多いものとされています。
コート紙とは、一般的には上質紙か中質紙をベースにして、
光沢のあるコート剤を表面に塗工した用紙で、
仕上がりが良いので一般的な印刷用紙として
最も多く使われているものです。
また似たような用紙としては、
アート紙やアートポスト紙などがあります。
アート紙はコート紙と比べ、コート紙よりも塗工量が
約2倍とした加工紙で、印刷仕上がりの良さを求められる
美術全集やカタログ、ポスター、写真集等の
高級カラー印刷に使用されます。
またアートポスト紙は、アート紙の一種で
通常四六判160kg以上の厚さのものを言いそうです。
これは主にポストカードなどに用いられていたことからきています。
普段私たちが目にするものとしては、
一般商用印刷物の代表となるチラシなどで
使用されるケースが多く、街中で見かけるポスター、
またパンフレットやリーフレットなどでも使用されており、
幅広い用途で使用されている代表的な用紙の一つです。
もう一つのコート紙として、実はよく聞くマット紙もコート紙の仲間です。
マット紙もグロスコート紙と同じくベースである上質紙の表面に
艶消し素材を塗工していますのでマット紙もコート紙と言えます。
こちらもコート紙同様に薄いものから厚いものまで様々な種類があります。
コート紙同様に、商用印刷では再現性に優れているため、
一般紙の中では頻繁に使われる用紙の一つとされています。
また似たような種類としては、ダルアート系と呼ばれる用紙もあります。
こちらは一般のマット紙のランクがＡ2に対して、ランクがＡ1と
一般マット紙よりも高級感が高い位置づけとなっています。
（サテン金藤、エンボス紙など）
更にＡ0コートというものもあり、こちらもＡ1紙よりも金額が
高くなります。（ウルトラサテン金藤、マットポストなど）
その他として、特殊紙扱いとなるラフグロス系の用紙もあります。
こちらも価格としては高い部類となり、高級印刷物で
使用されることがあります。
特徴としては刷り上がりのグロス感が高めとなり、
インキの乗った部分と白地のギャップが
大きくなり、高級感があるといわれています（ヴァンヌーボなど）
用紙の種類も様々ですが、金額も様々となり1枚あたりの
単価もかなりの開きもでてきますので
同じデザインで印刷する場合、
用紙を替えただけでもびっくりするぐらい価格が
変わってしまうこともよくあります。
あまり聞きなれない特殊紙をご検討いただく場合には、
やはり事前の見積もりをおすすめいたします。
当社でも特殊紙の対応もしていますので、
お気軽にお問い合わせいただければ
対応させていただきますのでよろしくお願いいたします。
