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スタッフ連載コラム

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ナノマシン

先日、都市伝説を扱う番組を見ました。

その中で興味をひいたのがナノマシンにまつわる都市伝説です。
ナノとは1mmの1万分の1の大きさを表す単位で
ナノマシンはその名の通りとても小さな機械ということになります。

ナノマシンは主に医療関係の研究で期待されていて、実際に日本の学者が
がん細胞にだけ反応する抗がん剤カプセルを開発しているようです。
このカプセルを血液中に流せば、がん細胞を発見した際に自動的に
抗がん剤で治療してくれるというもので、がん細胞にしか反応しないため副作用のリスクがかなり軽減されるというものです。
しかもこの技術は実用間近でとても期待されいます。

都市伝説というのはこの先のお話で、
この技術が進歩していけば、やがて数種類の医療用ナノマシンを
体内に入れておくことで、様々な病気の予防や治療が出来るのではないかと
考えられています。
そしてそれが実現できた場合に、ナノマシンを1個ずつ生産していくのは労力とコストがかかるので、ナノマシンに自己複製機能をもたせるという考えがあります。自己複製機能は人間の体の中の細胞や栄養素を使用することで実現できると考えられています。
しかしこの自己複製機能がエラーを起こし暴走した場合、その人の細胞を全部食べつくすまで複製を続け、さらに大量に増えた暴走ナノマシンが飛散して次々と自己複製を続けた場合、数時間で世界が滅ぶというものです。

テレビ番組のお話はここで終わり、とても怖い話だなと思いました。

しかし後日インターネットでナノマシンの複製機能について調べると、活動エネルギーの問題や自己複製が簡単ではないことなどから、ナノマシンが無限に増殖するという危険性が実際に起こりえる可能性を完全に否定している科学者も少なくないようです。

ナノマシンの研究にたずさわる人達からすると、新しい技術で人助けをしたいと考えてるのに、こんな噂話が流れるのはとても悲しいことかもしれません。人間は知らないものや解らないものに対して恐怖心を抱くようなので、このような話が生まれるのでしょうか。

インターネットで検索するとナノマシン研究者のインタビューや、ナノマシン医療がどのようなものかを紹介するサイトが多く見られ、その内容は希望や期待に満ちたものとなっています。自分が生きている間にその治療方法が確立するかはわかりませんが、ナノマシン医療という研究が行われているということを知れたことだけでもプラスになったかなと思います。

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