デザインデータ作成時の注意点
共有PDFプリセットによる安定したPDF書き出し
Adobe Creative Suite 2以降から共通プリセットによる書き出しが可能です。
同一バージョンの各アプリケーションで同じ書き出し方法が選べるようになっています。
Adobe Creative Suite 3以降から、さらにRGBと透明をサポートした高品質商業印刷用のPDFプリセットが追加されています。
各プリセットの詳細 |
最小ファイルサイズ |
ネット用なのでカラーがすべてRGBに変換され、画像が低解像度となりますので、
印刷に向きません。 |
高品質印刷 |
カラーインクジェット・レーザープリンタなどに向いてます。
RGB・CMYKカラーモードは保持したまま変換されません。オフセット印刷で表現出来ない色が含まれています。 |
プレス品質 |
色分解やデジタルプリント用。カラーはCMYKまたはスポットカラーに変換されます。 |
PDF/X-1a:2001 |
ハイエンド印刷会社向け。フォントが埋め込まれます。透明効果が分割されます。 |
PDF/X-3:2002 |
ハイエンド印刷会社向け。フォントが埋め込まれます。透明効果が分割されます。
データ上のカラーマネジメント(配置したデータも含む)が活かされます。 |
PDF/X-4:2007 |
ハイエンド印刷会社向け。カラーはCMYK、特色、RGBが対応。透明効果をサポートし、フォントが埋め込まれます。 |
Illustratorから直接保存したPDFのサイズについて
IllustratorのPDFのサイズはお客様が作ったデータの大きさではなく、ドキュメント設定の
『アートボード』のサイズとなります。
アートボードのサイズのマスクが掛かった状態になりますので、アートボードよりはみ出している部分はPDFとして認識されません。
裁ち伸ばしを活かすようにPDFを作る場合、『アートボード』から上下左右各3ミリ大きく作ってからのPDF保存となります。
※CS4以降からは
【アートボードをアートワークのバウンディングボックスに合わせる】という機能が付きました。
データ制作中・制作後に『アートボードサイズ』を簡単に調整ができます。
標準プリセット使用時の注意
PDF保存時の5つのプリセットですが、当社の印刷向けプリセットは
【 PDF/X-1a:2001 】となります。しかし初期設定で“断ち落とし”が“0ミリ”の設定になっていますので、【トンボと断ち落とし】のメニューを選び、
“断ち落とし”の数値を各“3mm”と入力します。
セキュリティについて
PDF書類にパスワードをかけることが出来ますが、当社のシステム上で処理できない場合がありますので、パスワードはかけないでください。
Adobe Creative Suite 2より以前のアプリケーションからのPDF作成
Illustratorの場合、安全なPDFを作成する方法はAdobe Acrobat Distillerを用います。
フォントのアウトライン、データのノセの設定、カスタムカラーの削除などを行い、eps形式での保存を行います。
Acrobat Distillerを立ち上げ、デフォルトの設定を“PDF/X-1a:2001(日本)”にして、作ったepsデータを処理すると、
問題がなければepsと同一階層上にPDFが作成されます。
Illustrator CS/CS2からのPDF書き出しの注意点
Illustrator CS/CS2から直接PDFを書き出す場合、
リンク画像は埋め込みしてからおこなってください。
リンクで貼った場合には書き出したPDFの画像にスジが入る場合があります。
Illustrator CS3以降ではこの問題は解消されています。
Abobe Acrobatデータ作成時の注意点 関連リンク
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