2011年3月 4日 19:03 

インキの変退色パート2

こんにちは、印刷担当鈴木です。

パート1に続き、インキの変退色をどのように考えていけばよいのか?
ズラズラと書いても専門分野的な表現にしか過ぎず、わかりづらくなるので
カテゴリーでたとえることにします。

①屋外掲示印刷物
 紫外線や雨水の影響を受けやすい、弱点を持つインキはどれか?
 黄色・紅・金赤(朱赤)、インキの中の顔料は構造によって耐性が違うので
 ここでポイントにすることは耐性の強いインキを選ぶと変退色を緩和できます。

②屋内で長い時間使用する印刷物
 やはり紫外線と蛍光灯の照射時間によって変退色はあります。
 上記と同じインキの耐性を判断して使うことで変退色を緩和させます。

③特色インキによる変退
 カラーインキと違い複数のインキを混ぜ練り合わせる特色は、もっとも注意が必要!
 混合させるインキ同士の耐性ランクを揃えるとベストだが、
 高い数字色と低い数字色を組み合わせ調合した場合に低い数字色より変退色が起こる。
 インキを注文の際に耐性表を参考にバランスを考えオーダーする。

④表面加工による変退
 印刷刷了後にプレスコートニスやPP貼りの表面加工を行う場合、
 溶剤系や水性アルコールの影響を受け、加工時の熱により変退色する。
 弱点インキは、マゼンタ・牡丹・群青・蛍光インキなどがそう。
 環境対応が取られ水性タイプが主流、化学構造の変化が起こりやすい状況が高まっている。

⑤金インキの変退色
 紙の中に含まれている硫黄成分に反応、空気中のガスに影響して顔料の銅が反応、
 合成紙などで酸化重合乾燥過程に発生するガスと反応する(マイグレーション)
 グロスゴースト・オイルマイグレーション・ガスマイグレーションと呼ぶ
 色が変退色する症状。
 防ぐには下地インキの影響を受けないように白ヌキ印刷をする。
 イミテーションゴールドを使う。
 シルバーインキに黄色・金赤など補色を添加したインキのことを言います。

⑥内容物によっておこる変退色
 パッケージやラベル印刷物などは匂いがキーワード。
 内容物の影響で変退色することがあるのです。
 洗剤や石鹸などどうでしょう、ほんのり香りは付き物ですが
 このような場合、インキに対し耐石鹸性が問われるのです。
 
 なんだかんだと書き込んでしまいましたが、用途に合わせたインキの選定を
 しっかりと判断し印刷物を仕上げております。

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