2009年7月29日 11:42 

色校正の歴史

弊社は昭和53年2月に製版業として設立されましたが、
製版の仕事はいわゆる印刷するフイルムと
色校正が商品といっても過言ではありません。


フイルムを制作するまでには、
高価なスキャナ部門あり、カッターの職人レタッチ部門があり、
今では考えられない人海戦術の手作業が多かった時代でもありました。


その中で私は、最後に仕上がりの色見本を作成する色校正を担当していました。

【写真】2005年まで使っていた最後の色校正機。


自動校正機と言われるものをほとんどの方がご存じないかと思いますが、
今で言うカンプ出力を実際に印刷用のインキを使用して
印刷見本を作るものでかなり贅沢な仕上がり見本になります。


入社当時は単色機と呼ばれる1色ずつ色を入れていくもので、
ようするに4色カラーの場合は
スミ1色を印刷したらその次に
シアン(青)、マゼンタ(アカ)、イエロー(キ)の順番で
1色ずつ刷り重ねて行くものでした。


1色を入れては乾かして、
乾いたら次の色を入れていましたので
かなりの時間を要してカラーの色見本ができあがります。


その時に色校正ですので色を確認したり、
文字に誤字がないかチェックしなければなりません。

先に話したように当時は写真をスキャナでカラー分解し、
それをデータではなくフイルムで4版仕分けしてレタッチ部門へと渡します。


レタッチでは色ごとにそのフイルムを貼ったり、
色分けされた指示通りに平網のフイルムも貼り込まなくてはなりません。

すべて手作業ですので貼り間違えは当然ありますが、
最終の色校正でやっと間違いがわかることになります。

間違いがあった場合、
レタッチ部門に戻して再度作り直さなければなりません。


特に人の顔がみどり色になったり、
むらさき色になったりすることも見る方は楽しい?のですが、
そんなものが製品にはなりません。


厳しさをもって対処しなければなりませんが、
また1から1色ずつ色を入れる作業をしなければならないことを考えると
「このまま黙って出してしまおうか」
「いや絶対に出してはだめだ」という心の葛藤で正義が勝ってしまいます。


そこで「色校正は商品の関所である」と心で謳い
色校正の役割を入社当時は誇りに思いました。

【写真】慣れ親しんだ色校正機との別れ。今までありがとう!(廃棄時の写真)


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